「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II~私を愛した黒烏龍茶~」の魅力とは?

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『秘密結社 鷹の爪』って知ってますか?そう、深夜のワクで何やら怪しいおっさん連中がごちゃごちゃやっているあの番組です。まさかあの鷹の爪団が映画になるなど夢にも思わなかったのですが、一番『まさか』と思っていたのは実は製作者本人だったかも知れません。ネットのFlashアニメクリエイターのFROGMANが一人で製作している(製作から声優まで)荒唐無稽の脱力映画は一度観ると病みつきになることうけあいです。

まずはあらすじのご紹介です。

出典:http://www.saihate.com/work/works_movie.html

あらすじと言っても実は『秘密結社 鷹の爪』シリーズはすべて『世界征服を企てる秘密結社が正義の味方にボッコボコにされる』という超王道の物語。そのボッコボコにされるまでのプロセスを楽しむだけの映画です。今回は『乗っ取る価値の無い県・島根県』を舞台にネットを利用して会社乗っ取りをするMr.Aとの対決をします。もうこのあたりで何が何だかわからないと思いますが、ついてきてください。宿敵DXカンパニーも(なぜか)島根にあらわれ戦いは三つ巴の様相を呈します。島根が乗っ取る価値のある県になっていく過程をお楽しみください。

観客をギャフンといわせる新システム

あいかわらずの低予算で作られている『鷹の爪シリーズ』ですが、今作品には『赤字ゲージ』なるものが登場いたします。正式名称は『バジェットゲージ・システム(赤字ゲージ・システム)』。『うわ嘘くさい』と思った方、正解です。映画を鑑賞している人にとってまったくいらない『残り資金情報』を伝えてくれるものなのですが、映画もそろそろ締めに入っているな、という時までまだまだ資金は余っている状態なので安心して観ていると、突然吉田くんが3DCGに変身。ガサっと減るゲージ。効果音に野沢雅子。またまた減るゲージ。あんた金の使い方間違ってるよ!と突っ込んで下さい。このほかにも『告白タイム』あり『リラックスタイム』ありの90分です。

作者のFROGMANとは

『株式会社蛙男商会』といううさんくさい会社の社長がFROGMANです。彼は結婚で一度はあきらめた映画監督になりたかった夢を捨てきれず、『菅井くんと家族石』というFlashアニメ作品を制作し、その実力を業界に認められます。その後いろいろなプロダクションに声を掛けられ、鷹の爪は『DLE』と手を組みテレビアニメ化が実現しました。ただこのFROGMANがすごいのは作画の製作から音入れまですべて一人でやっているところです。もちろん子供の声など無理な部分は声優さんにお願いしていますが、基本一人です。彼の才能を確かめに行くだけでも価値のある作品です。

2006年頃からこのシリーズはテレビでやっていたのですがNHKが2012年から放映を始めました。ファンとしては嬉しいような悲しいような、忸怩たる思いがあるかもしれませんが、クオリティは決して落ちていません。ちなみに、タイトルの『黒烏龍茶』は犬の名前です。

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題名 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II~私を愛した黒烏龍茶~
監督 FROGMAN
出演 FROGMAN
亜沙
制作年度 2008年
本編時間 82分
製作国 日本

ライター:kuma10