生きる意味を考えさせられるアニメ映画「ハッピーバースデー命かがやく瞬間」の魅力をご紹介

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映画「ハッピーバースデー命かがやく瞬間」は、青木和雄氏による児童書が原作の作品で1999年に公開されました。1997年の刊行以降、漫画や映像など多くのメディア展開がなされ現在も子どもたちに読まれ続けている『ハッピーバースデー』。そんな書籍をアニメーション化した当映画について、ご紹介します。

映画「ハッピーバースデー命かがやく瞬間」のあらすじの紹介。

ハッピーバ-スデー命かがやく瞬間出典:https://www.anisearch.com/anime/5809,happy-birthday-inochi-kagayaku-toki

物語の主人公は小学生の少女<あすか>。家庭では母親や兄の直人から、日々冷たい扱いを受けていました。12歳の誕生日の夜にあすかは、母親から信じられぬ言葉を受けます。-『あすかなんて産まなきゃよかった。』- このショックによりあすかは声を失い、学校にも通えなくなってしまいます。そんなあすかを哀れんだ直人は、彼女を福島にある母親の実家へ送ります。そこで、祖父母との交流を通して、あすかは徐々に心を取り戻していきます。

現代社会の闇を浮き彫りにする物語の世界

映画「ハッピーバースデー命かがやく瞬間」の中で描かれるものには、児童虐待やいじめなどがあります。これらは現に日本の社会問題として、長い年月をかけて対策が練られている事例でもあります。いずれも目にして決して良い心地がするものとは言い難いですが、厳しい現状を知るきっかけの一つになるのではないでしょうか。また、そんな困難に立ち向かう主人公あすかの姿からも、得られる教訓は多くあると思います。

<人>という存在の矛盾について、考えさせられるストーリー

物語の中で、主人公のあすかは人(母親)の手で傷つくという感情を覚えます。しかしその一方で、人(祖父母や障害を抱える少女めぐみ)の手で心が癒えることや生きることの意義を学びます。人は自分以外の存在を傷つけることもできれば励ますこともできるという、食い違った性質を持ち合わせている。そんな少し哲学的な面も感じ取ることができる内容の作品となっています。
作品を通して、一時は生を見失いかけたあすかの心の再生と成長が描かれています。この映画は、子どもに道徳的考えを身につけさせるだけでなく、私たち大人が成長して忘れてしまった大切な感情をも思い出させてくれる物語です。

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題名 ハッピーバ-スデー命かがやく瞬間
監督 出崎哲
出演 佐久間信子
田島令子
制作年度 1999年
本編時間 79分
製作国 日本

ライター:じゃがも