障害者と健常者の共生を考えさせられる「もも子、かえるの歌がきこえるよ。」

 - アニメ映画

   

養護学校の教員経験のある星あかり氏が、実際に体験したことを元に書かれた児童書『もも子・ぼくの妹』を原作に映画化した作品です。健常者と障害者の共生をテーマに、取り巻く多くの人たちの友情・愛情あふれる感動的なアニメーションです。

どんなアニメーション?あらすじを紹介

もも子、かえるの歌がきこえるよ。出典:https://www.kinopoisk.ru/film/386475/screenshots/

兄の力と妹のもも子は双子の兄弟です。もも子は超未熟児で産まれ、知的な遅れと身体が徐々に固まってしまう身体の障害をもってしまいます。幼稚園までは周りと変わらない生活が送れましたが、手足に始まり肺にまで硬直が進み、酸素ボンベをつけて養護学校へ通うようになります。もも子は何度も入院を繰り返していましたが、ある日養護学校の友人が亡くなったこと耳にし、『次は自分の番だと』暴れてしまいます。今までもも子に振り回され『自分ばかり我慢している』と感じていた力は、そんな姿を見て涙します。幸い退院することができ、養護学校と小学校の交流が始まったことに喜んでいたもも子だったが、しばらくして息を引き取ってしまいます。

いろんな感情が溢れ出す、深いテーマの物語

障害を持つ妹を想い、様々な感情を抑えながらいろいろな事と向き合っている兄の姿に心打たれる温かい物語ですが、健常者と障害者との共生について深く考えさせられる映画です。障害者を持つ家族同士が集う場面では、世間の冷たさを話し合う場面もあります。登場人物が『障害とどう向き合っているのか』というところも見どころです。

音楽にも注目、手掛けるのは大島ミチル

「もも子、かえるの歌がきこえるよ。」の音楽を手掛けるのは、CMやテレビ、映画等で活躍する大島ミチルさんです。障害を持った子が主役の映画ということで、柔らかみのあるアコースティックでサウンドが作られており、その表情や状況にあった音楽表現が素晴らしく、引き込まれます。哀しい場面、奮い立つ場面をさらに盛り立てるサウンドにも注目です。

障害を持った子が幼いうちに命を落とすという、大変重いテーマの映画ですが、メッセージ性が高く、親子で観てもらいたい感動的な映画です。

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題名 もも子、かえるの歌がきこえるよ。
監督 四分一節子
出演 間宮くるみ
内山昂輝
制作年度 2003年
本編時間 80分
製作国 日本

ライター:ニース