ディズニー・スタジオを救った、人魚姫の物語「リトル・マーメイド」 - 映画みちゃお!

ディズニー・スタジオを救った、人魚姫の物語「リトル・マーメイド」

 - アニメ映画

   

世界的にも有名な童話がディズニーによってアニメ化!

アリエル メイン出典:http://www.disney.co.jp/fc/princess/ariel.html

困難に立ち向かう新ヒロインの誕生

劇団四季によるミュージカルにもなったディズニー・アニメ「リトル・マーメイド」。原作は、誰もが一度は耳にしたことがあるであろうデンマークの作家アンデルセンの童話「人魚姫」。子供向け絵本などでは、原作の悲劇的結末を大胆に脚色しハッピーエンドにしていることもあるが、本作ではさらに“姫”のキャラまで「戦う女性」に変えてしまっている。それまでのディズニー・アニメ(「白雪姫」「シンデレラ」「眠れる森の美女」)のヒロインと言えば、困難に突き当たると誰かが助けてくれたり、最後に王子様がなんとかしてくれてめでたしめでたし、というパターン。しかし、本作の人魚姫アリエルは、自分の声を犠牲にするだけではなく、自分の意志を貫き父親に反抗したり、魔女アースラに果敢に抵抗したりするのである。結局のところ危機になったときには王子が助けてくれるのだが、自ら困難に立ち向かうヒロインとして描いた画期的な作品だ。

アースラ出典:http://www.themovienetwork.com/article/rebel-wilson-cast-ursula-disney-s-little-mermaid-live

本格的ミュージカルアニメ

ディズニー・アニメに欠かせないのが<歌>である。長編第一作である「白雪姫」から、どの作品においても主人公たちは必ず歌う。ただ脇役らもレビューのように歌ったり踊ったりして、いわゆるミュージカル仕立ての構成にしたのは本作が初めてと言える。音楽を担当したアラン・メンケンは本作でアカデミー歌曲賞(「アンダー・ザ・シー」)など数々の賞を受賞した。ちなみに、彼はその後も「美女と野獣」「アラジン」「ポカホンタス」などでアカデミー賞を取るなど、ディズニー音楽を支えた。

アリエル出典:http://matome.naver.jp/odai/2146483088958549401

ディズニーの復活

「ジャングル・ブック」(1967)のヒットを最後に低迷期に突入してしまったディズニー・アニメ。「おしゃれキャット」(’70)に始まる動物が主人公の作品を連発するもヒットせず、「コルドロン」(’85)で人間を描いたものの大コケし、再び動物モノ路線に戻るが鳴かず飛ばず。そんな惨状を救ったのが「リトル・マーメイド」(‘89)である。前作の「オリバー ニューヨーク子猫ものがたり」(‘88)の約3倍の興行収入を上げ、倒産寸前とさえ言われていたディズニーの救世主となったのである。そして、ディズニーは「美女と野獣」「アラジン」「ライオン・キング」「ポカホンタス」「ノートルダムの鐘」とヒット作を生み、第二黄金期を迎えるのである。

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ライター:でっかーど