誘拐された女子高生と犯人の「愛」を描く――映画「完全なる飼育 香港情夜」

 - アジア映画

   

「完全なる飼育」シリーズ三作目として、日本・香港合同で制作されたのが「完全なる飼育 香港情夜」だ。ヌードあり、濡れ場ありという過酷な主役を演じたのは、当時17歳だった伊藤かな。映画初主演でありながら、堂々とした演技を見せてくれている。セクシー映画、「完全なる飼育」シリーズの魅力と共に、気になるシーンを紹介しよう。

「完全なる飼育 香港情夜」、配役とストーリー

完全なる飼育 香港情夜出典:http://micchii.blog4.fc2.com/blog-entry-577.html

「完全なる飼育」シリーズを見る上で、まず頭に入れておきたいのが、このシリーズの原作についての情報である。こちらの原作・松田美智子著の小説『女子高生誘拐飼育事件』は、1965年に起きた実在の事件をテーマにして描かれている。監禁された女子高生と、彼女を誘拐した犯人の間に奇妙な絆が生まれ、それが愛へと深まっていく…というのが、ストーリーの主軸となる。

とはいえ、この原作に忠実に描かれているのは第一作「完全なる飼育」のみである。二作目以降は、<誘拐された女子高生と犯人>という設定のみ踏襲し、それぞれの世界観、そしてストーリーを楽しませる作りになっている。2002年にサム・レオン監督の下で制作された「完全なる飼育 香港情夜」は、タイトルのとおり、香港が舞台となっている。修学旅行で香港を訪れたのは、心に深い孤独を抱える女子高生愛(伊藤かな)。深夜の繁華街を徘徊する彼女は、タクシー運転手ユン・ボウ(トニー・ホー)に連れ去られてしまうのである。ここから、彼女の「飼育」がスタートしていく―。

完全なる飼育 香港情夜出典:http://ameblo.jp/persona78/entry-10650100927.html

見どころは?

「完全なる飼育」シリーズの最大の見せ場と言えば、女優が体当たりで挑むセクシーなシーンであろう。シリーズの他作品と比較してみても、今回の主演女優はインパクト抜群。若干17歳であり、また彼女は、ジュニアアイドルとして活躍した過去を持つ女性だからだ。惜しげもなくヌードを披露しているシーンは、注目せざるを得ないと言えるだろう。

また、今作品の魅力はそれだけではない。つい女優の肉体美にばかり目を奪われそうになるが、むしろ主演二人の心の動きこそが、今作品の最大の魅力なのである。誘拐された側と誘拐した側――。本来ならば、相容れない存在である二人なのだが、言葉以外のコミュニケーションを通じて、二人は徐々に心を近付けていくのである。二人の目線、そして些細な表情の変化を丁寧に映し出す手法は、監督が得意とするもの。今作品の少女と犯人には、<共通する言葉>がないからこそ、より魅力が引き立っていると言えるだろう。

気になるのは、映画のラストを彩るシーンだ。愛の表情に何を見るのかは、映画を楽しむ人次第だと言える。

気になったら他シリーズもチェック!

「完全なる飼育」シリーズは、1999年に制作された第一弾を皮切りに、2013年の「TAP 完全なる飼育」まで、計8作が公開されている。シリーズのどの作品を見ても、女優が放つインパクトは抜群。また、映画の根底に流れる深いテーマについても、考察するのがオススメである。愛とは、いかに深く、また未知のものであるか――。知らない世界をのぞけるのではないだろうか。

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「完全なる飼育 香港情夜」おすすめポイント

「完全なる飼育 香港情夜」おすすめポイント
7.6

女優セクシー度

10/10

    哀愁感

    8/10

      孤独感

      6/10

        ストーリー

        7/10

          音楽が素敵

          7/10

            注目ポイント!

            • ラブシーンはどこか切なく見える
            • 香港俳優陣の演技は必見

            ライター:TAKASHI kodama