「シネマパラダイス★ピョンヤン」北朝鮮映画界の裏に迫るドキュメンタリー映画!

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皆さんは『北朝鮮』という国にどんなイメージを持っていますか?
恐らく、ほとんどの方が同じようなことを思い浮かべたと思います。

シネマパラダイス★ピョンヤン出典:http://urx3.nu/Ab85

映画を見る前に

撮影された映像の全てに北朝鮮の検閲が入っています。使用の許可が下りなかった映像は一切使用していません。撮影対象の全てが『ヤラセ』なのかもしれませんが、もしそうだとしても彼らの素を捉えたシーンはいくつもあります。ぜひ何が演技で何が真実なのか、この映画を見ながら考えてください。

あらすじ

演劇映画大学に通う2人の学生、名前はユンミとウンボムだ。大学の仲間たちとじゃれあう時に見せる屈託のない笑顔は日本の学生となんら変わらない。しかし、彼らは慎重に言葉を選び、絶対に国や体制を批判するようなことは口にしない。その姿には不自然さを感じることだろう。

シネマパラダイス★ピョンヤン出典:http://urx3.nu/Ab8h

一方、北朝鮮を代表するベテラン監督のピョ・グァンは人民軍の若手兵士をエキストラとして動員していた。敗戦の怒りを表現するシーンの撮影だったが、戦争経験の無い彼らに緊迫感はなく、ピョ・グァンは兵士たちを怒鳴り散らす。

北朝鮮の映画事情

北朝鮮では故金正日総書記が映画好きであったことから、年間100本程の映画が作られています。広大なオープンセットには日本や中国など様々な国の街並みをモチーフにしたセットが組まれ、ほぼ全ての映画がそこで撮影されています。ちなみに、故金正日総書記は「男はつらいよ」シリーズの寅さんファンだったとか……。

シネマパラダイス★ピョンヤン出典:https://festival.sdaff.org/2013/films/great-north-korean-picture-show/

映画とはプロパガンダである

北朝鮮にとって映画は娯楽ではありません。政治的思想を植え付けるためのいわゆる宣伝のようなものです。俳優たちも『将軍様に喜びを与えるために俳優という仕事をしている』とインタビューに答えています。一部のエリート層は国外の映画を娯楽として鑑賞することができるそうですが、北朝鮮で製作された映画は市民へのプロパガンダなのでしょう。

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最後に

この映画は北朝鮮が映したい北朝鮮像なのかもしれませんが、それでも北朝鮮の映画界に密着できたというのは凄いことで、かなり貴重なドキュメンタリー作品だといえるのではないでしょうか。強制労働や貧困、そして脱北者が絶えない北朝鮮のイメージを覆すような普通過ぎる家庭をあなたはどう思いますか?

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映画みちゃお!の映画情報

題名 シネマパラダイス★ピョンヤン
ジャンル ドキュメンタリー
監督 ジェームス・ロン
リン・リー
出演 リ・ユンミ
キム・ウンボム
制作年度 2012年
本編時間 133分
製作国 シンガポール

ライター:T-34