女性革命家の悲劇の生涯を描く「秋瑾 ~競雄女侠~」

 - アジア映画

   

中国近代史でも忘れられがちな女性革命家・秋瑾を主人公とする伝記映画。「イップ・マン」シリーズで有名なハーマン・ヤウ監督がデニス・トーが再びタッグを組み、スケールの大きな題材を巧みな語り口で演出しています。秋瑾役はやはり「イップ・マン 誕生」に出演していたクリスタル・ホアン。

「秋瑾 ~競雄女侠~」のあらすじの紹介

秋瑾 ~競雄女侠~出典:http://qq2q.biz/CanH

裕福な官吏の家に生まれた秋瑾は気にそまぬ結婚を強いられ、家庭を半ば捨てるように日本に留学。そこで「中国同盟会」の一員となり、革命家として目覚めます。やがて清国に戻った彼女は「体育会」「光復軍」を主催。武装蜂起のための準備を進めるのです。しかし、当局がその行動を察知し、彼女の逮捕へ。大通学堂に留まった彼女の運命は……?

革命家・秋瑾を見事に描いた作品

世界の歴史を振り返ると、男に生まれるべきだったと思えるような活動家の女性がいて、近代に限ってもローザ・ルクセンブルクのような壮絶な生き方をした女傑がいます。秋瑾はローザほどの知名度はありませんが、その若くして散った生涯は母国や日本の政治状況、あるいは女性の境遇への怒りに満ちたもので、この映画はその激情的な彼女の性格を見事に捉えています。

娯楽性豊かな歴史ドラマ

伝記映画ではありますが、アクション場面ではリアリティにこだわることなくワイヤーアクションを活用し、エンタテイメント性を重視。堅苦しいお勉強的な歴史物語ではなく、娯楽性のスパイスを利かせながら清朝末期の政治状況を語ってゆきます。そのあたりは「イップ・マン」シリーズを手掛けたハーマン・ヤウらしいと言えるでしょう。
日本では歴史家だけに知られた秋瑾の激烈な生涯を巧みな構成で描いた大作。アクション場面も迫力があり、娯楽映画としても見事な出来栄えです。

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題名 秋瑾 ~競雄女侠~
ジャンル アクション
監督 ハーマン・ヤウ
出演 クリスタル・ホアン
デニス・トー
制作年度 2011年
本編時間 114分
製作国 香港

ライタープロフィール

大地太郎
大地太郎
1920年代の古典作品から、フランス・ドイツ・イタリアの巨匠の作品、そしてアメリカン・ニューシネマまで、古い映画ならかなりの本数を見ています。特にハリウッドの黄金期の作品が気に入っています。

ライター:大地太郎