田畑智子新人賞、桜田淳子助演女優賞受賞の相米慎二監督作「お引越し」

 - 邦画

   

2001年に、癌のため53歳で亡くなった相米慎二監督。21年間の活動期間中に13本の作品しか残さなかった名匠である。

お引越し出典:http://nijibabu.exblog.jp/8445047/

32歳のときに薬師丸ひろ子主演の「翔んだカップル」で監督デビューし、「セーラー服と機関銃」「台風クラブ」「雪の断章 情熱」など、若手女優(もしくはアイドル)を起用した作品が多い。厳しい演出で有名だった一方、その手腕に惚れて出演を望んだ俳優も多かったそうである。

相米監督の脂が乗った時期とも言える45歳のときに撮った作品が、この「お引越し」。朝ドラ女優でテレビや映画でも活躍する田畑智子が、11歳で主演デビューした映画でもある。離婚騒動に巻き込まれる少女という難しい役どころを等身大で演じ、キネマ旬報新人賞などを受賞した。父役は中井貴一、母役には桜田淳子、さらには笑福亭鶴瓶も出演している。歌手のみならず女優としても活躍していた桜田淳子は、本作で報知映画賞助演女優賞などを受賞したが、最後の映画出演となっている。

お引越し出典:http://kyoto-minamikaikan.jp/archives/date/2012/04

小学6年生のレンコ(田畑)は、別居し始めた父ケンイチ(中井)と母ナズナ(桜田)を仲直りさせようと、かつて家族旅行をした琵琶湖へ再び訪ねる計画を勝手に立てる。しかし両親の不仲は決定的となり、逃げだしたレンコはある老夫婦と出会う…。

椋鳩十児童文学賞を受賞した、ひこ・田中の同名小説を相米監督が見事に映像化し、カンヌ国際映画祭でも上映された傑作である。

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ライター:R4-D4