アニー賞ウィンザー・マッケイ賞受賞 押井守の実写作品「アヴァロン」

 - 邦画

   

2017年2月4日(現地時間)、アニメのアカデミー賞とも言われるアニー賞の式典が米国UCLAで行われ、ジブリが製作に関わった「レッドタートル ある島の物語」が公開規模の小さい作品に贈られるインディペンデント作品賞を受賞した。日本からの作品でノミネートされていた「君の名は。」や「百日紅 Miss HOKUSAI」が落選になったことが話題となっていたが、同賞の<ウィンザー・マッケイ賞>を押井守監督が受賞したニュースも同時に伝えられた。米国でも評価の高い押井監督作「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」などの作品により、アニメ界への功績を認められての<功労賞>授与である。

アヴァロン出典:http://d.hatena.ne.jp/Jiz-cranephile/20101124/1290614419

全編ポーランドで撮影の異色作

タツノコプロ作品や「うる星やつら」「機動警察パトレイバー」なども手掛けたことで、アニメのイメージが強い押井氏だが、劇場公開監督作に限って言えば、実写の方が多い。実写でも作品ごとに新たな試みを取り入れており、アニメと実写の融合といったことも行っている。そんな中、本作は日本映画ながら全編をポーランドで撮影するという異色な製作スタイルだ。当然ながら出演者もポーランド人で、ポーランド語が使われている。

アヴァロン出典:http://impressedorgan.bloggeek.jp/archives/1025393913.html

仮想現実空間を舞台にしたオンラインゲームの闇

近未来、若者たちは仮想現実空間を舞台にしたオンラインゲーム<アヴァロン>に夢中になっていた。中にはゲームの世界から抜け出せなくなり、廃人同然になる者も現れる非合法ゲームだった。最強のチームを率いていたが今は孤高の戦士となっていたアッシュは、かつての仲間が廃人になっていることを聞かされ、それに端を発しゲームの奥深い世界へと進んでいく…。

アヴァロン出典:https://drnorth.wordpress.com/2009/01/13/avalon/

古くて新しいバーチャルの世界

主演者が全員ポーランド人という演出もさることながら、ゲーム場面の映像は黄土色を基調としたモノクロームで、独特な世界観を構築している。15年以上前の映画だが、仮想空間と現実の対比という構図は今でも色褪せない。
VR(バーチャル・リアリティ)ゴーグルが普通に売られるようになった今、改めてこの作品を見てみると、違った感慨があるのではないだろうか。

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ライター:R4-D4