キネマ旬報ベストテン入りを果たした、ガメラを復活させた傑作「ガメラ 大怪獣空中決戦」

 - 邦画

   

新鋭の監督として注目を集めていた金子修介が、後に自身も監督となる特撮スタッフ・樋口真嗣の助力を得て作り上げた平成『ガメラ』シリーズの第1作。公開当時は怪獣映画でありながら、キネマ旬報ベストテンで6位に入選。その質の高さが評価されました。

「ガメラ 大怪獣空中決戦」のあらすじの紹介

ガメラ 大怪獣空中決戦出典:http://skymax17.blog.fc2.com/blog-entry-668.html

太平洋上に突然、巨大な環礁が出現します。徐々に潮に乗って日本列島へ近づいてきたその環礁は、調査の結果、巨大な生物であることが判明しました。やがて博多湾にたどり着いたその生物はそのまま町へ上陸、福岡ドームを目指すのです。折しも奇怪な巨大鳥もドームに捕獲されており、どうやら巨大生物の動きはその鳥と何か関連があるようです。間もなく、その巨大生物たちの戦いが始まることに……。

新鮮な感覚を買われた監督と脚本家

脚本はテレビアニメ『うる星やつら』シリーズで押井守監督とコンビを組んでいた伊藤和典が担当。ちなみに金子修介監督はその大学時代に押井守と映画研究部で共に自主制作映画を撮っていた仲で、その縁から伊藤がシリーズ構成を担当していたテレビ・アニメでも脚本を書いていました。大手スタジオの人材では得られない感覚が作品に結実したのも、この陣営のおかげです。

「シン・ゴジラ」の先駆的な作品

怪獣映画に対する憧れを持ち続けた金子修介・伊藤和典・樋口真嗣のトリオは、そのジャンル映画としての面白さのテイストと、"怪獣という災害"への政府の対応というリアリティを両立させることに全力を注いでいて、それが他の怪獣物に例を見ない緊張感を産んでいます。同じ樋口真嗣監督による「シン・ゴジラ」の先駆的な作品と言えるでしょう。

作品的に批評家に絶賛を浴びた初めての怪獣映画。のちに"新しいゴジラ"を手がける樋口真嗣の特撮技術が冴えていて、怪獣映画に興味のない人でも面白く鑑賞できます。

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題名 ガメラ 大怪獣空中決戦
監督 金子修介
出演 伊原剛志
中山忍
制作年度 1995年
本編時間 95分
製作国 日本

ライタープロフィール

大地太郎
大地太郎
1920年代の古典作品から、フランス・ドイツ・イタリアの巨匠の作品、そしてアメリカン・ニューシネマまで、古い映画ならかなりの本数を見ています。特にハリウッドの黄金期の作品が気に入っています。

ライター:大地太郎