鬼才ジョージ秋山原作、大森南朋主演「捨てがたき人々」

 - 邦画

   

『銭ゲバ』や『アシュラ』『浮浪雲』といった作品を世に送り出してきた鬼才・ジョージ秋山の同名マンガが原作の映画「捨てがたき人々」。苦しみながらそれでも生きていくことの意味とは。R18指定で人間の欲望や生きていくということについて考えさせられる作品です。

人間の欲と深い業が描かれた作品

捨てがたき人々出典:http://www.1905.com/newgallery/hdpic/720870.shtml#p3

本作品の主人公勇介は生きることに飽き、遠い昔に捨てた故郷にふらりと帰ってきました。そこで出会った顔にあざのある女性京子と出会います。強引に関係を持った勇介と京子の間には子が生まれ、お互いを受け入れることのないまま家族となっていきます。生きるとは、愛とは、幸せとは、そういった人間の深いところに溶け込んでいく作品です。

ジョージ秋山の紡ぐ世界

ジョージ秋山は漫画家であり本作品の原作のほかにも『銭ゲバ』や『アシュラ』といった人間の業や本質に迫る作品が数多くあります。今作品でも追い求めても逃げていく幸せという無常感や、食欲・金欲や性欲といった人間の根本につながる欲に触れその人間というものに迫る作品となっています。それは深く深く入っていくことで普遍的なテーマとなり見る人がそれぞれ答えを探すことになります。

キャストの体当たりの演技

主人公勇介を演じるのは「ハゲタカ」などで主演を務めた大森南朋です。埋もれるように過ごす勇介を繊細かつ魂あふれる演技で見事に演じています。またヒロイン岡部京子役には三輪ひとみが演じており、性欲の対象となったエロスあふれる存在感と過酷な運命の激流の中で真っすぐに生き様とあり続ける純粋さを体当たりの演技で表現しています。
人間の本質、モラルを超えた普遍性や生きる意味というものに迫る、答えのない問いかけのようであり身近に感じられるものでもあるような人間というものに深く溶け込んでいく映画です。

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題名 捨てがたき人々
監督 榊英雄
出演 大森南朋
三輪ひとみ
制作年度 2012年
本編時間 123分
製作国 日本

ライター:IMDR