「足りない二人」漫画家として生きる事を目指す男女の苦悩を描き出す注目作

 - 邦画

   

漫画家として大成することを夢見る一組の男女。人生が思うようにいかないもどかしさや、苛立ちと不安、そういうものに蝕まれながらも二人は希望を見つけ出す。雪景色が美しい北海道を舞台にした映画「足りない二人」はそんな物語だ。製作・配給は株式会社UNUS、年内公開を予定している。

「足りない二人」のあらすじ

足りない二人

北海道に住む二人の漫画家、中西楓子(山口遥)と小山内宏太(佐藤秋:旧役者名は佐藤亮)。漫画家として華々しい生活を送ることを夢見て、今日も筆を走らせる日々だった。だが二人の同棲生活は貧しく、アルバイトや派遣の仕事で食い繋ぐ毎日が続いていた。30歳の誕生日が目前に近付き、楓子は恋人同士で漫画を描いていく事に疑問を抱き始める。一方の宏太は一縷の望みをかけて新たな作品に着手する。それは楓子と宏太、二人が主人公の作品だった。

北海道の風景が映し出す、漫画家として生きていく“リアル”

足りない二人

『私たちの漫画って、つまらないのかな』という台詞が印象的な本作は、“漫画家”という人々の厳しい現実に直面する事がスタートラインとなっている。希望を胸に抱き、東京から北海道に転居して制作活動に専念する楓子と宏太。だが雪の降り積もる銀世界は、彼らの内なる不安と現状をそのまま映し出しているかのようである。なかなか才能の芽が出ずに苦しい思いをする二人。しんしんと降り続ける雪は二人の内面を見透かしているような目線を持っており、この映画全体を包み込む<脆く壊れそうな美しさ>を引き立てている。
舞台となったのは、北海道・積丹郡美国町。昨年の冬に、積丹町や小樽市などを中心に撮影が行われた。絶えず雪の降り続ける暗い空は本作の舞台として申し分なく、男女二人のストーリーを支えているように感じられる。

二人の主演・監督が表現する、繊細な心の動きに注目

足りない二人

恋人同士の関係に頭を悩ませる中西楓子を演じたのは山口遥。2012年の映画「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」への出演をきっかけに俳優活動を開始し、呉美保が監督を務めた映画「きみはいい子」などで演技を披露した。
二人で作品を作り上げる事がきっと成功に繋がると信じる小山内宏太は佐藤秋が演じた。2012年には濱口竜介監督の映画「親密さ」で主演を果たし、その後は大河ドラマや舞台などで活動。現在も演技の幅を広げている。
この作品において二人はそれぞれ主演を果たしながら、初監督も務め上げている。二人が力を合わせたからこそ出来上がったこその「足りない二人」という作品、公開が待ち遠しいものである。

映画「足りない二人」の詳細はこちらから

足りない二人

公式サイト:https://tarinaifutari.com
公式instagram:https://www.instagram.com/tarinaifutari2
公式Twitter:https://twitter.com/tarinai_2
製作・配給:株式会社UNUS https://unus.co.jp

映画みちゃお!の映画情報

題名 足りない二人
ジャンル ドラマ
監督 山口遥
佐藤秋
出演 山口遥
佐藤秋
制作年度 2017年
製作国 日本

ライター:アジノモト