極彩色で描く吉原遊郭の世界と花魁たちの裏の顔「さくらん」

 - 邦画

   

「さくらん」は、2016年5月に惜しくも亡くなった世界的演出家蜷川幸雄の長女で、世界的に活躍する写真家蜷川実花の初監督作品です。主演は「下妻物語」(2004年)の白百合イチゴ役で女優として大ブレイクした土屋アンナです。いろいろな意味で、注目される作品となりました。

安野モヨコのマンガの主人公にピッタリの土屋アンナ

さくらん出典:http://trinity2.exblog.jp/6537471

原作は人気マンガ家安野モヨコの同名マンガです。安野モヨコは、「さくらん」にも出演している菅野美穂が主演したドラマ『働きマン』の原作者としても知られています。安野モヨコが描く絢爛豪華な吉原遊郭の花魁(おいらん)たちの世界。それを極彩色写真を得意とする蜷川実花監督が映像化しました。

破天荒なヒロインの<きよ葉>(のちの日暮)を演じるのが「下妻物語」の強烈なヤンキー役が忘れられない土屋アンナです。見た目からして、ピッタリだと思いませんか?

さくらん出典:http://annomoyoco.com/comics/sakuran/

「下妻物語」のラストでは、イチゴ(土屋)がファッションモデルをやるのがシャレになっていましたが、土屋アンナの本業はモデルです。そして、モデル時代から写真家の蜷川実花と交流がありました。
土屋アンナは2人の関係をインタビューでこう述べています。

超仲良しよ! ケンカするほど仲良し(笑)

引用:http://bit.ly/2gXIxJu

木村佳乃や菅野美穂も大胆な濡れ場を披露

「さくらん」でもうひとつ話題になったのが女性監督が描くエロスの世界。花魁には避けられない濡れ場ですが、キレイゴトとして処理するのではなく、かなり具体的な描写がなされています。土屋アンナはもちろん、高尾役の木村佳乃や粧ひ役の菅野美穂といった大物女優が相当大胆なラブシーンを演じています。

さくらん出典:http://www.cinematoday.jp/page/N0010044

これも蜷川実花監督だったからこそ成立したことを土屋アンナが証言しています。

土屋 この映画に出て、ラブシーンを撮った女優さんは、みんな『実花ちゃんが撮るなら』言ってたもんね。
監督 みんなそういう風に言ってくれてうれしかったな。
土屋 いやらしくはならないよねって、信頼していました。ただ、相手役の男の人には『わたしなんかですいません』みたいな感じはあったね(笑)。

引用:http://bit.ly/2gXIxJu

男を落とすテクニックも学べる

他にも、見どころはたくさん。通常の時代劇だと、花魁は憧れの存在、あるいは、身を売った不幸な存在として表面的な扱いにとどまりますが、「さくらん」では、きよ葉が連れてこられる子供時代(小池彩夢)から遊郭の内幕が紹介されていきます。

ちなみに、女性なら、男を落とすテクニックも学べるかもしれません。土屋アンナが参考になったと挙げているのいるのは、こんなテクニックです。

わたしが覚えてるのは「酔っちゃった」と肩から行くんじゃなくて、首から行くの! 首筋を見せながら、ナナメに攻める!

引用:http://bit.ly/2gXIxJu

言葉だけだと少しわかりにくいでしょうか? ならば、ぜひ映画の中で確認してくださいね。

土屋アンナ・蜷川実花出典:http://www.cinematoday.jp/page/N0009961

蜷川実花監督には世界も注目!映画ファンの評価も上々

「さくらん」はベルリン国際映画祭で正式上映され大好評でした。このとき、同時に、写真展もベルリンで開催され、大盛況となりました。

日本国内での映画ファンの評価も上々。ユーザーが作成したランキングの集計で決まる2007年度のYahoo!映画<勝手に日本映画賞>で9位と見事ベストテン入りを果たしました。

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ライタープロフィール

RJラボ
RJラボ
スター・ウォーズに魅了され映画の虜となっていました。

洋画を見ることが多いですがジャンルに拘りはありません。
今では映画無しでは生きていけない程です。

ライター:RJラボ