平凡な男の変貌していく姿をサイキックに描く、映画「鉄男」

 - 邦画

   

映画「鉄男」は鬼才塚本晋也による作品で、1989年に公開されました。その異質な物語の構築や大胆なアクション性もあり、日本を問わず世界中にも同作品のファンが多いです。そんな映画「鉄男」のお話や、作品の特徴をまとめていきます。

映画「鉄男」の内容とは

鉄男出典:http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51773402.html

映画「鉄男」はアクションをはじめ、サイキックやスリラー性を交えた塚本晋也監督の傑作のひとつです。シンプルなタイトルからは想像できない作風や衝撃的な映写は、観客にも強いイメージを残した強烈な作品として知られています。そして作中には各キャラクターには名前がなく、主人公も「男」という存在として話が進みます。

主人公の「男」は、平凡なサラリーマンをしながら毎日を過ごしている。
ある日「男」はいつも通り朝の身支度をしようと鏡を見るが、顔になぜか金属の破片がついていることに気付く。
そして通勤途中では眼鏡をかけた女に襲われ、自分の体の一部が金属化していく。
それをきっかけに「男」の体は少しずつ金属と化していく。

実は出来事の前に「男」はひき逃げしており、「やつ」と呼ばれる存在の復讐でもあった。
すっかり金属化した「男」は「やつ」を倒すことを決意する。

監督は鬼才塚本晋也

鉄男出典:http://goo.gl/WGbqnV

映画「鉄男」は何の変哲もない普通の男が、徐々に普通ではない存在へと変化していく姿をとらえています。その結果日常を過ごすのもままならず、恋人も殺してしまうことに。そんな映画「鉄男」を監督したのは、鬼才塚本晋也です。彼は同作品に長い年月をかけて物語を構築しており、2009年には再構築した「鉄男 THE BULLET MAN」を制作し、しかも全編英語で描いています。この結果「鉄男 THE BULLET MAN」は海外の映画祭でも高評価を得ており、映画「鉄男」も再び注目されるきっかけにもなっていきました。そして塚本晋也の魅力は携わった作品すべてにおいて、監督から脚本、そして出演もはたすマルチな才能を発揮しています。そのため一本の作品を仕上げるのに何年もかかってしまうことがあり、映画「野火」では構想から制作まで約20年かけたことで話題にもなりました。

主人公の異質な存在へと変貌する姿や、作風の質感にも注目

鉄男出典:http://ishiharaseiji.net/wp/blog/archives/2139

映画「鉄男」では、序盤はそれでも日常に溶け込もうと必死になる主人公が描かれます。しかし徐々に金属が侵食していく男の体は、原因となった存在を倒すことへの執念を生み出していきます。この主人公に侵食していく金属は、人という存在を想像を絶する形へと変貌させていきます。映画「鉄男」は基本的に低予算の作品でありながら、それらをうまく映写しています。そしてモノクロの映像はうまく金属の質感を表現しており、男をより異質な存在へと表現しています。

映画「鉄男」は鬼才塚本晋也が世に出す、意欲作でもあります。そのため同作品はシリーズになっていて、再構築されて新たな表現にも挑戦しています。

「鉄男」の動画を見る

ライタープロフィール

yume
yume
夢のようなワクワクする映画が好きです!
洋画はマーブルとアクション
邦画はエッジの効いた青春映画などなど

新作から旧作まで、ご紹介して行きます!

ライター:yume