「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」現在はプロデューサーとしても活躍しているイケメン俳優“ブラッド・ピット”の演技を楽しめる映画④

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『華麗なるギャツビー』で知られる文豪F・スコット・フィッツジェラルドの小説を元に製作された人間ドラマ。老人の姿で生まれたベンジャミン・バトンという赤ん坊が、成長すると共に若返っていくという奇妙な人生と、人々との出会いや交流をファンタジックに描いている。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生出典:http://seventh-heaven-matsuoka.at.webry.info/201005/article_16.html

この映画の監督は、自身の望むビジュアルを映像に創り上げることに妥協を許さない完璧主義者のデヴィッド・フィンチャー。フィンチャーお得意の最新のコンピュータ技術を用いたCGなどの視覚効果、そして魅力的な美術が映画の幻想的なイメージに彩りを与えている。

受賞歴

第81回アカデミー賞:美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞受賞。

見どころポイント

この映画の見どころは、まず始めに幻想的で美しい映像にある。映像を時にスローで見せたり、逆再生したりと、楽しい仕掛けにあふれている。また夜の場面は、時に怪奇を、また時にロマンスを思わせる美しいイメージで観る者をおとぎ話の世界に誘ってくれる。映像の鬼才と言われたフィンチャーの拘りが存分に発揮されている。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生出典:http://ameblo.jp/bibiasasen/entry-12138292445.html

次に、主人公のベンジャミン・バトンが老人として、成長すると共に若返っていく設定も映画のファンタジックな趣に上手く調和している。

ブラッド・ピットの演技

本作でブラッド・ピットが演じるのは、老人として生まれ、成長すると共に若返っていく主人公のベンジャミン・バトンだ。撮影当時は40代だったブラッド・ピットがいきなり老人を演じるなんて無理があるのでは? と思う人もいるが、そこは最新のコンピュータ技術やメイクアップ技術により、見事に老人化に成功している。それどころか、デビュー当時の若々しい姿まで完全再現で見せてくれる。これは笑いを通り越して素直に感動してしまう。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生出典:http://plaza.rakuten.co.jp/kurosaurs/diary/201203010000/

しかし、たとえ最新のコンピュータ技術や良質なメイクアップの恩恵を受けても、やはりブラッド・ピットは演技のできる人である。奇妙な人生を生きるベンジャミンが時折みせる妙に儚い表情には、やはり目が釘付けになってしまう。

最新の視覚効果に負けないブラッド・ピットの味わい深い表現力をぜひ観て欲しい。

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ライタープロフィール

成宮秋祥
成宮秋祥
キネマ旬報(読者の映画評)に2年間で掲載5回。ドキュメンタリー雑誌『neoneo』(neoneo web)や『ことばの映画館』(ことばの映画館Web)に映画レビューを寄稿。映画交流会「映画の”ある視点”について語ろう会」主催。

ライター:成宮秋祥