「それでも夜は明ける」“黒人奴隷”というアメリカの歴史に大きく踏み込んだ衝撃作

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自由黒人と黒人奴隷。アメリカの忌まわしき差別の歴史の中で、それでも希望を失わなかった男を描いた「それでも夜は明ける」。実在の人物ソロモン・ノーサップの伝記を元に、スティーヴ・マックイーン監督が映画化した。国内外で高く評価された本作は、2014年の第86回アカデミー賞では作品賞・助演女優賞・脚色賞を受賞している。

「それでも夜は明ける」のあらすじ

それでも夜は明ける出典:http://ur0.work/B56U

1841年、法的に身分が認められている“自由黒人”のヴァイオリニスト・ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は家族や友人に囲まれ幸せな生活を送っていた。しかしある日、コンサートの興行主に騙されて昏睡、気付いた時には手足を繋がれ、奴隷として売られてしまう。必死に身分の正当性を主張するも、南部から逃げ出してきた奴隷だと決め付けられ暴力によって虐げられる。名前さえも奪われ、ニューオーリンズの奴隷市場で物のように扱われるソロモン。だが再び妻や子供に会うために、ソロモンは決して希望を捨てはしなかった。

“それでも”、希望だけは捨てなかった

それでも夜は明ける出典:http://artvoice.com/issues/v12n45/film_reviews/twelve_years_a_slave.html

自由黒人の男が白人に騙されて黒人奴隷として売られる、という救いのない導入ではあるが、この映画は先から先まで悲しみに満ち溢れたものではない。ソロモンの心の内から希望が捨て去られる事はなく、彼の静かなる勇気によって物語は途切れる事なく続き、その結果として感動が待っているため、私たちは大きなカタルシスを得る事ができるだろう。彼のような境遇に置かれた者が必ず助かるという保証はないし、そもそもこんな出来事はあってはならないに決まっている。しかし彼の諦めない心が表現する“生きる力”は我々の心に強く訴えかけてくるものがある。 

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映画みちゃお!の映画情報

題名 それでも夜は明ける
ジャンル ドラマ
監督 スティーヴ・マックイーン
出演 キウェテル・イジョフォー
マイケル・ファスベンダー
ベネディクト・カンバーバッチ
制作年度 2013年
本編時間 134分
製作国 アメリカ・イギリス

ライター:三田・E・クラーラ