世界一金のかかったホームビデオ「レッド・ツェッペリン/狂熱のライヴ」 - 映画みちゃお!

世界一金のかかったホームビデオ「レッド・ツェッペリン/狂熱のライヴ」

 - 洋画

   

1976年10月に公開されたこの映画は、さまざまな障害を経て完成しました。元々レッド・ツェッペリン側はテレビ番組などを拒否する態勢でしたから、映画の話も持ち上がっては消えを繰り返していました。マネージャーで製作者のピーター・グラントがGOを出したのが1973年です。公開までの期間を考えても長すぎると感じますよね。製作者のピーターをして『世界一金のかかったホームビデオ』と言わしめた作品です。

まずはあらすじのご紹介です。

レッド・ツェッペリン/狂熱のライヴ出典:http://cinema-crazed.com/blog/2016/12/31/the-song-remains-the-same-1976/

この作品は概ね5パートでの構成になっています。オープニングではピーター・グラントの妄想シーンとして海賊盤を製造しているギャングを殺害するシーンが入ります。タイトルロールがあり、メンバーのプライベート部分が映し出されます。幸せな生活を送るメンバーがピーターからの召集を受けニューヨークに旅立ちます。次がコンサートシーンです。マディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートの間に妄想や幻想、そして現実を取り混ぜたシーンが挟まります。そしてエンディングです。専用機の中でリラックスするメンバーが映し出されます。

ロック界最高のアルペジオをお楽しみ下さい

コンサートシーンの8曲目とエンディングに流れる『天国への階段』は、未だに世界最高のアルペジオ曲として高い評価を得ています。当時ブリティッシュ・ロックが世界のロックシーンをリードしていました。ビートルズはもちろんの事、T-REX、クイーン、ディープ・パープル、クリームなど活躍したバンドは枚挙に暇がありません。そんな中でやはり取り沙汰されるのがリード・ギターの腕です。ツェッペリンのギタリストであるジミー・ペイジは、エリック・クラプトンの抜けたバンド『ヤードバーズ』でジェフ・ベックと共にツインリード・ギターを張っていた程の腕前。彼の奏でるギターの音色に痺れて欲しい作品です。

単なるコンサート記録ではない作品

映像監督のジョー・マソットが『単なる映像記録映画』にしたくないと、様々な工夫を凝らして作り上げたこの作品ですが、そのために編集にとんでもなく時間がかかってしまいました。撮影自体は1973年のうちに撮り終えていましたが、公開は1976年です。遅々として進まぬ編集作業にマソットは途中解任されています。後任のピーター・クリフトンの手で完成しましたが、批評家の目は厳しく、幻想シーンは悪評ばかり目立ちました。ファン心理としては『レッド・ツェッペリンの音楽を観たい!聴きたい!』で映画館に足を運ぶ訳ですから当然かもしれません。つまり多くの批評家も皆、彼らのファンであった事の証明かもしれませんね。

若い世代の方達の中にはきっと『レッド・ツェッペリン?何それおいしいの?』なんて方もおいででしょう。お父さんお母さん(もしかしたらおじいちゃんか)世代の最高ロックバンドの演奏を観て聴いて、家族だんらんの話題にしてみてはいかがでしょうか?

レッド・ツェッペリン/狂熱のライヴの動画を見る

題名 レッド・ツェッペリン/狂熱のライヴ
監督 ピーター・クリフトン
ジョー・マソット
出演 ジョン・ボーンナム
ジョン・ポール・ジョーンズ
制作年度 1976年
本編時間 137分
製作国 アメリカ

ライター:kuma10