残虐趣味に満ちた心理サスペンス「何がジェーンに起ったか?」

 - 洋画

   

男臭い映画で有名なロバート・アルドリッチ監督が手がけた異色作。元女優姉妹の陰惨な生活ぶりを残酷に描いています。ベティ・デイヴィスの鬼気迫る熱演が話題を呼び、彼女はこれでアカデミー賞主演女優賞にノミネート。キャリア後半の代表作としました。

「何がジェーンに起ったか?」のあらすじの紹介

何がジェーンに起ったか?出典:http://urx2.nu/C7uz

年老いたジェーンとブランチのハドソン姉妹は、昔それぞれ舞台と映画のスターでした。しかし、ブランチの方が下半身不随になって以降は、2人とも隠遁生活へ。その原因を作ったジェーンがブランチの世話をしています。やがて、映画で成功できなかったジェーンはブランチへの嫌がらせを始め、ついにはその命まで狙い始めるのです。ブランチの運命はどうなるのでしょう?

映画の内容とリンクする私生活でのゴシップ

<サイコ・ビディ(Psycho biddy)もの>というジャンルの始祖となった名作。時代を経るに従ってその評価を増し、今では映画史上の名作にまで数えられています。映画の内容もさることながら、主演のベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードが私生活でも犬猿の仲となり、そのゴシップが延々と報じられることで、さらにこの映画のストーリーが話題となり続けました。

低予算の映画ながら大ヒット

初公開当時、強烈な内容のせいもあって興行的に大ヒット。わずか11日間で映画の製作費を上回る収益を上げました。アカデミー賞でも主演女優、助演男優、撮影などの部門でノミネート(受賞は衣裳デザイン賞だけに留まりました)。また、ここで見せたベティ・デイヴィスの演技が余りに強烈なために、彼女のパブリックイメージは以後ジェーン役を引きずるようになり、名女優であるにもかかわらず、怪優としての印象が強くなっています。
心理的な残酷さに満ちた描写は現在でも新鮮。ヒッチコックの「サイコ」と共に先駆的なホラーとして記憶されるべき名作です。

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題名 何がジェーンに起ったか?
監督 ロバート・アルドリッチ
出演 ベティ・デイヴィス
ジョーン・クロフォード
制作年度 1962年
本編時間 133分
製作国 アメリカ

ライタープロフィール

大地太郎
大地太郎
1920年代の古典作品から、フランス・ドイツ・イタリアの巨匠の作品、そしてアメリカン・ニューシネマまで、古い映画ならかなりの本数を見ています。特にハリウッドの黄金期の作品が気に入っています。

ライター:大地太郎