「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」~スター・ウォーズを現代に呼び覚ます~

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エピソード3から10年越しに公開されたエピソード7にあたる「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は、「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」から約30年後の話である。帝国軍の残党『ファースト・オーダー』が再び銀河を脅かすため、姿を消した最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを抹殺する計画を企てた。新銀河共和国の軍事組織『レジスタンス』はそれに立ち向かうと共にルークを捜索する。ゴミを漁る生活から運命に導かれた女性レイ、帝国軍にて亡きダース・ベイダーを崇拝するカイロ=レン、帝国軍から逃げ出した元兵士フィンを中心に物語が進んでいく。

見どころと“スター・ウォーズらしさ”

スター・ウォーズ/フォースの覚醒出典:https://borepatch.blogspot.jp/2015/10/a-poster-and-question.html

往年の作品にリスペクトの強い本作では宇宙船でのドックファイトが見せ場として強く、戦闘機の登場するストーリー展開は『これぞ、スター・ウォーズ!』と感じさせ、観る人を興奮させる。実にスター・ウォーズらしいストーリーラインで描かれている今作は、スター・ウォーズらしさを現代において濃密に作り上げている。レイがBB-8と呼ばれるドロイドと出会い帝国軍とレジスタンスの戦いに巻き込まれ、様々な人と出会い自分の運命と向き合う姿は、最初に公開された「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」のルークと瓜二つだ。ここだけでは昔と同じことをしているじゃないか。と思う人もいるかもしれない。そのような感想に、私は懐古的で排他的な印象を感じる。

スター・ウォーズを知らない人たちへ

スター・ウォーズ/フォースの覚醒出典:http://urx3.nu/CDhm

この作品はスター・ウォーズを知らずに育った人たちに楽しんでもらうように出来ている。巨大戦艦が墜落している姿やダース・ベイダーの朽ちた仮面など、ファンにとっての『懐かしい物』が風化している様子は、この映画自身が『スター・ウォーズは既に忘れられた昔の作品』と訴えかけるものだ。この世界は既に『スター・ウォーズが終わった世界』なのである。その中でカイロ=レンはダース・ベイダーの面に跪き教えを請う。彼はダース・ベイダーに憧れた男の子であり、悪者になりたくてもなりきれないジレンマを持つ。元帝国軍兵士のフィンはスター・ウォーズなら当然に思えることに興奮して騒ぎ、時には弱々しくて他のキャラクターとの違和感を覚えるが、それは彼が『スター・ウォーズを知らない人』だからであり、彼がどんどんスター・ウォーズのキャラクターになっていく姿はとてもかっこいい。

新たなスター・ウォーズの始まり

スター・ウォーズ/フォースの覚醒出典:http://rebrn.com/re/rey-bb-and-the-sunset-the-force-awakens-1964158/

今作品はハン・ソロ、チューバッカなど昔からのキャラクターもいる。既に出来上がった世界に新しいキャラクターを投入することでとても新鮮な作品になっている。スター・ウォーズを伝えるために見せる王道的なストーリーは、今作が続編ではなく『また新たなスター・ウォーズが始まる』という、そんな高揚感を与えてくれる。スター・ウォーズを新しいキャラクターで今の時代に当てはめる。これほど難しいとこをやってのけた作品を、私は賞賛する。

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映画みちゃお!の映画情報

題名 スター・ウォーズ/フォースの覚醒
ジャンル SF
監督 J・J・エイブラムス
出演 デイジー・リドリー
ジョン・ボイエガ
オスカー・アイザック
制作年度 2015年
本編時間 136分
製作国 アメリカ

ライター:Gai1209