女性監督ミミ・レダー監督が問う家族愛とは。彗星衝突ディザスター映画「ディープ・インパクト」 - 映画みちゃお!

女性監督ミミ・レダー監督が問う家族愛とは。彗星衝突ディザスター映画「ディープ・インパクト」

 - 洋画

   

酷似した映画「アルマゲドン」と同年に公開

ハリウッドでは、新作映画の企画が漏れて似たような内容の映画が同じ時期に公開されるという珍事がたまに起きる。最近では、ホワイトハウスがテロリストに襲撃され大統領が狙われるという「ホワイトハウス・ダウン」と「エンド・オブ・ホワイトハウス」が2013年に公開された。ディザスター映画だと、火山災害を描いた「ボルケーノ」と「ダンテズ・ピーク」がともに1997年に公開されている。そして、その翌年1998年には本作「ディープ・インパクト」と、彗星(小惑星)衝突パニック映画として酷似している「アルマゲドン」が公開された。内容こそ、地球の被害を最少にすべく彗星破壊のために人類が力戦奮闘する姿や、その家族愛を描く主なストーリー部分で同じだが、そのアプローチは若干異なる。

避難出典:http://www.mediacircus.net/deepimpact.html

地球滅亡を覚悟したとき、人類は何を残そうとするのか

「ディープ・インパクト」は女性監督ミミ・レダーによるもので、主人公もテレビ局の女性ジャーナリストのジェニーである。財務長官の女性スキャンダルを追っていたジェニーは、愛人の名前だと思っていたELE(エリー)がExtinction Level Event(大量絶滅)の意味だと気付き驚愕する。隠しきれないと察した大統領は彗星の地球衝突の予測を世界中に発表。そこから、ジェニーの離婚した両親との和解、彗星を発見した少年と恋人や両親らの葛藤、彗星爆破のミッションという重責を課せられた宇宙飛行士とその家族の別離というように、ひたすら家族愛を追っていく。もちろん、宇宙飛行士らの任務遂行の場面や街が破壊されていく描写もあるが、あくまで描かれるのは「家族」だ。

ティア出典:http://moviepilot.com/posts/1493706

ひたすらアメリカを中心に進む展開、ほとんど悪者が出てこない、誰もが運命を受け入れる、といった多少の不都合や宗教観が感じられなくもないが、それすらも気にならないほど「家族とは」という永遠のテーマを突き付けてくる。人は死を覚悟したとき、家族に対し何を伝えようとするのか。

マンハッタン出典:http://io9.gizmodo.com/a-scientist-responds-to-deep-impact-1709206458

90年代以降のCGの進歩により、マンハッタンのビル群が何かに破壊されるという描写はいささか食傷気味ではあるが、当時はまだ目新しかった。津波になぎ倒されるワールドトレードセンターが、映画公開の3年後に破壊されるとは誰が想像できただろうか。
ジェニーを演じたティア・レオーニは後に「Xファイル」のモルダー捜査官と結婚する。2002年公開の「ロード・オブ・ザ・リング」で大ブレイクする前のイライジャ・ウッドが彗星を発見する少年を初々しく演じている。

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ライター:でっかーど